PAZフレーム工場見学Part1

高性能なレーシングスペックのPAZオリジナル「Do Corsa Noveカーボンフレーム」のサンプルを29erMTBとロードバイクでオーダー中です。

このたび、フレームをOEM生産する工場見学に行ってきました。

 

下記の画像はロゴなどのイメージ図です。 若干のロゴ変更などは予想されます。

29erMTB(リジットフォークはオプションで別売)
予定価格:税別160,000円

700cロード(フォーク付き)
予定価格:税別180,000円

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各ブランドのOEM生産をする台湾メーカーで、中国国内の工場で生産されています。

中国工場といえば「中華カーボン」を想像されるかたもいらっしゃるでしょうが、世界中のカーボンバイクのほとんどは中国工場で生産されていて、大事なのは製法や品質管理などがしっかりしているメーカー(工場)かです。

PAZフレームのOEM工場はiPhoneを始め各メーカーの電子部品や電子製品、様々な工業製品の工場が集中している経済特区の深セン郊外に有り、有名ブランドのOEM生産を行っております。

その製造工程と品質を確認するために、工場見学に行ってきましたが、製法や品質管理などは期待通りのものでしたので複数回に分けてレポートします!

工場内のオフィスでエンジニアがCADを使って設計中です。

自社工場内で設計から製造、品質管理まで一貫して製造をしていますので、順にリポートしていきます。

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フレーム内部のカットモデルです。

内部まで非常に綺麗に成形されているのがわかります。

この成形を可能にしているのがEPS工法と呼ばれる最新工法です。

内蔵ワイヤーのチューブ部も綺麗に成形されています。

応力が集中するBB部は様々なカーボン素材と繊維角度が使われていますが、それらの様子もわかります。

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EPS工法とは

これまでのカーボンフレームは、フレーム内部の成形にバルーンと呼ばれる風船状のものを使用していました。
この方法は内部の形を自由に成形出来ますが、成形後に内部にバルーンのカスが残る、内部が綺麗に処理しにくいという欠点が有りました。
この欠点を解決したのがEPS工法です。
EPS工法とは内部の芯材に発砲スチロールを使用した工法です。発砲スチロールですから形は自由に作れます。
なおかつ、発砲スチロールは面での圧力に強いので、発砲スチロール内部からバルーンに加圧するすることで均等に圧力をかけることが出来ます。

EPS(発砲スチロール製)バルーン

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カーボンプリプレグ(カーボンシート)のカット

ロール状のカーボンシートをカッティングマシーンでカットします。

カットされたカーボンシート(繊維方向も線で引かれています)

カットされたカーボンシートはフレーム種類・サイズごとにパッキングされ管理されます。

カットされパッキングしたプリプレグの保管庫。

保管庫の温度も管理されています。

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いよいよカーボンの成形

EPS芯材へのカーボン貼付けはプレモールドと呼ばれる樹脂製のモールド(型)を使用します。

成形(貼付け中)の様子。

作業工程はPC画面に表示され、使用する部材を確認しながら作業します。
画像では見えませんが、素材の繊維角度とカーボングレードも記載されています。

成形された左チェーンステー部。

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Part2<プレスに続く>

今回オーダー中のサンプルフレーム(29erMTBとロード)の先行オーダーは締め切っておりますが、若干の予備も有ります。
サンプル入荷モデル
・29erMTBフレーム:税別160,000円(税込172,800円)
・ロードフレーム(リムブレーキ仕様):税別180,000円(税込194,400円)
サイズはお問い合せください。
フレームのみ(ロードはフォーク付き)の販売ですが、ホイールやコンポネートも一緒にご注文の場合はセット割引もございます。

ご希望のかたは「問い合わせページ」からご相談ください。

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