PAZのライダーサポートプロジェクト(サポート価格)でNotubesホイールを使用している西田尚平選手(国際自然環境アウトドア専門学校)から2012全日本MTB選手権のレースリポートが寄せられました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
開催日:2012年6月3日
開催場所:長野県富士見パノラマスキー場
結果:9位
今回の大会は金曜日に移動して昼前頃から試走をしました。
雨が降ったり止んだりの繰り返しでしたが、止んだ隙をみてチームで試走に行きました。コースはいつもの富士見とは異なり、根っこ、丸太など人工の障害物が増えていたのでラインをよく確認して走りました。コースを3周してラインを覚えましたが、やはり登りが勝負と思い、追い込むイメージをしてこの日の試走を終えました。
土曜日にはコースが完全に乾いていて、金曜日に選んだラインをリズム良く繋げて走る事を意識しました。チームで2周、大三先生と1周しました。ホイールのStan’s NOTUBES ZTR Race Goldは下りでも捻れがなく、登りでは軽さが大きなアドバンテージになると思いました。
大会当日。天候に恵まれ、体調もメンタルもいい感じ。また、学校の先輩や友人、先生方まで会場に駆けつけてきていただき、より一層気持ちが高まっていきました。スタートは11:45。前の日にスタート時間から逆算して予定をたてたので、そのスケジュール通り行動しました。アップは八幡浜でしたものをベースに少しアレンジしましたが、なんだかんだと前のアップの仕方に似てきました。
スタート招集にチームで行き、コールを待ちました。コールは3番目に呼ばれました。スタートに立つと全てを出し切る事しか頭にありませんでした。ただ追い込む事。周りは周り、自分は自分、と集中していました。
号砲と共にクリートキャッチに成功、一気に加速するがなかなか飛び出せず並列して進みます。シングルに1番で入りたかったのですが、無理せず流れで入りました。4番手でシングルを下りきり、その後の長い登りもそのままの順位で進みます。少しテクニカルなシングルの下りでは別のラインから下って来た選手が転倒したのを避けきれずに転んでしまいました。ここで3位とは若干差が広がってしましました。その後の得意な急坂を淡々と登ってふと気付いたら、後ろと離れて前ともだんだん詰まっていました。が、1番手、2番手とは少し離れている様子です。
2周目、長い登りで3位に追いつきしばらく後ろを走り様子を見ましたが、やはり前に出て1位、2位を早めに追う事にし、攻めの走りをしました。すると後続とは一気に離れ、2位とは少し詰まってきました。下りはリズム良く、ラインを外さないように走って2周目が終了。
3周目に入った時点で2位と20〜30秒の差になり、少しずつ追いついてきました。しかし最初のシングルでチェーンが絡んでしまい、コースの半周以上を押してテクニカルフィードへ。すぐにチームに直してもらい再スタート。後ろにはもう誰もいなくなり、気持ちが切れそうになりました。がしかし、コース脇からの応援がとても支えになり、気持ちを切り替えて走ります。いつ切られるかわからない状態なので全力で最後に力が余らないようにペダルを踏み続けました。もう、前にいる選手をどれだけ抜けるかが自分との勝負!次に繋げられる走りができるか、が重要!と思い踏んでいきました。
ラストラップになると足が攣り、思うように乗れませんでしたが、最後まで攻めの走りを続けてゴールしました。
ゴールすると、いろいろなものがこみ上げてきて涙が出てきました。自分の未熟さからこのような結果になってしまいました。調子を上げてきていた分、本当に悔しかったです。ですが、今回のレースで様々な経験ができた事は良かったと思います。チェーントラブルも今回経験していなかったらまた別の大会でなっていたかもしれない。今回学んだ経験を次に生かして行きたいと思います。また、トラブルが起こるまでは自分の体調やレース全体の展開を冷静に観る事が出来ていたのも大きな収穫の一つだと思います。
沢山の応援ありがとうございました。精進して次の大会に挑みます。
これからもよろしくお願いいたします。
西田 尚平
使用装備
BIKE:GIANT XTC COMPOSITE 29er 0
WHEEL:前後 STAN’S NOTUBES ZTR Race Gold 29er(PAZサポートプロジェクト)
タイヤ:前後 MAXXIS ASPEN 29×2.1
気圧:前後1.9bar