西田尚平選手レースレポートJ1白馬

PAZのライダーサポートプロジェクト(サポート価格)でNotubesホイールを使用している西田尚平選手(国際自然環境アウトドア専門学校)からJ1白馬大会#7XCのレースリポートが寄せられました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
開催日:2012年10月28日
開催場所:長野県白馬スノーハープ
結果:17位
一里野大会から2週間空いたシーズン最後の大会。体調は花粉症のせいか鼻水が出て呼吸がしにくい以外は万全の状態でした。長かったシーズンを締めくくる大会。最後まで気を緩めずしっかり練習をしてきました。
今回は土曜日に移動し試走をしました。大会当日は雨予報だったので、その事を意識しながら試走する事にしました。コースレイアウトは基本的にはジープロードのアップダウンがメインで、少しのシングルトラックがあるという構成でした。試走してみて高速レースになることが予想されました。今まで僕は高速レースに苦手意識がありましたが、試走した時には全くそんなことを思わず、レースが楽しみになりました。また、レースではいつも荒削りな部分があるのでもっとコースをリズム良く走る事を重視して試走しました。早めに試走を終え大会当日にエネルギーを蓄えつつ、レースのイメージをしながら前日を過ごしました。
日曜日、朝起きると天気予報通り雨が降っていました。ずっと続いていた鼻水もここで少し悪化してきましたが、気持ちが完璧にレースに向いていたので気にならなかったです。また、マッドレースにも苦手意識がありましたが、この日は不思議と頭には苦手という感覚はなく、純粋にレースを楽しみたい気持ちとスタートからガンガン攻める気持ちしか出てきませんでした。雨で外はかなり寒いので出来るだけ宿でレースの用意をして、会場ではなるべく体を冷やさないように心がけました。
タイヤチョイスは本当にレースぎりぎりまで迷いました。エキスパートクラスのレースを見たらマッドタイヤだなと感じたのですが、それ以上にジープロードがコースの大半を占めているので転がりの軽いオールラウンドのタイヤにするか迷いました。結局リズム良く、スタートから攻める事を考えグリップ力のあるマッドタイヤにしました。
寒かったのでアップは短めに高強度で行いました。心拍の上がりはイマイチでしたが、足はとても軽かったので今日も攻める!という気持ちが強くなりました。招集に向かい心身をコントロールしながらスタート位置に並びました。今回もスタートには気をつけて時間を待ちました。スタート前に9周から7周に変更されましたが予想していた事なので動揺はありません。
号砲が鳴りクリートキャッチはバッチリ決まりました。一気に前に行き、最初の坂を10番手前後で登りきり高速区間に入ります。高速で走ると前走者の跳ね上げた泥しぶきがとにかく凄かったです。高速区間は29erの巡航性能を活かしてグイグイ進んでいきました。登り区間では余裕があるのですが平坦は脚力的に着いて行くのがいっぱいいっぱいで、乱れた呼吸でシングルでの走りも雑になってしまいました。1周目はなんとか10番前後で終えましたが、2周目からしばらくは順位を下げる一方でした。本当に平坦と泥は遅いな、と感じながらもなんとか耐えて走りました。毎回コース脇からの応援はとても力になります。本当に支えられながら走れていると毎度感じます。
3周目も耐えて耐えての走りでした。我慢していれば後半回復すると信じて走っていました。4周目に入りコースにも慣れ、呼吸も楽になってきたのでリズムが少しは良くなりました。ここで遅れたらいつ切られるかわからないと思い、冷静に走りながらオールアウトになる寸前まで追い込み走りました。5〜7周目はひたすら前を抜いて抜いてゴールを目指しました。後半、体が動くようになってきたのである程度イメージ通りの走りが出来る様になってきましたが、細かい所ではまだまだ課題が多いと感じました。最後は力を出し切り、両足攣ってのゴールでした。後半にこんなに走れるので、もっと前半からバランス良くこの力を出せる様になりたいです。
オフシーズンに何をしなければならないのかも解っているので、しっかりと練習をして来期に向けたいです。
シーズンを通し、沢山の応援ありがとうございました。
これからも宜しくお願い致します。
西田 尚平
 
 

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